2021.04.10
# 飲食店

「いきなりステーキ」が、会員1500万人を敵に回してまで「肉マイレージ」を改悪したウラ事情

白岩 大樹 プロフィール

全店業績54.2%減、180店を閉店

2021年に入ってからも同社にとって苦しい戦いは続く。21年2月末で全店実績は前年同月比で45.8、既存店前年比は71.5、453店から273店へと約4割(180店)を閉店した。 

いきなり!ステーキの2月の売上は前年比54.2%減、客数は46.8%減、客単価も14.0%減、店舗数は5減の273店~約1年3カ月で210店舗以上閉店。

8年前、世間に大きなインパクトを与えた1号店の銀座四丁目店(東京都中央区)も業績悪化を理由に3月末で閉店してしまった。

先述した背景もあり、背に腹は代えられないと決行した肉マイレージの改正は、これまで支えてきたファンの信頼も奪っていった。さらに、ここにきて「やっぱりステーキ」などの競合チェーンが存在感を増している。

まさに八方塞がりの状況といってよいだろう。

 

最大20%の大幅値下げに社運を賭ける

この窮地からの起死回生をはかるべく同社が発表したのが、大幅値下げの断行だ。

3月22日から4月30日までの約1カ月間、10店舗で値下げしてテスト販売することを発表した。その値下げ率は最大20%にもなる。

原価率が上がる分、来店客数に依存する危険な一歩を踏み出したという見方もあるが、かつてのコストパフォーマンスによる集客力を取り戻すことができれば、復活の目は決してゼロではない。

これが成功すれば全国の店舗で値下げ価格に踏み切ると「ダイヤモンド・オンライン」の記事で一瀬氏は述べている。

肉マイレージ制度についても、未だに燻るファンの反発を受け、内容の再改正を検討しているとのこと。果たして、これが離れかけたファンの心を取り戻すきっかけとなるだろうか?

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