産卵のため押し寄せたニシンたちが波間で群れている
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【超貴重動画付き】北海道に押し寄せたニシンの産卵、撮ったどお!

1キロにわたって真っ白に染まった海
夜間に産卵するニシンが、日中に産卵している姿を撮らえた珍しい映像です
明治、大正時代は、北海道の日本海沿岸で100万トン近い水揚げがあったニシンですが、昭和も戦後になると漁獲量は激減し、今は、おせち料理の数の子も、大半はロシアやカナダ、アメリカから輸入されたものが北海道で加工されているというのが現状です。
ところが、ここ数年、再び北海道沿岸にニシンが産卵にやってくるようになりました。徐々に資源量が増加しているという報告もあります。
そして、この春(4月6日)、現代ビジネスでおなじみの動物写真家・佐藤圭さんが、夜間に産卵するという習性のために、これまでまず見ることができなかったニシンの産卵を撮影することに成功しました。
超貴重な映像です。とくとご覧ください。

海藻には数の子がびっしり

2021年4月6日、北海道道北地方の日本海沿いに位置する小平町鬼鹿の海岸に、ニシンが産卵にやってきました。

ニシンが産卵し、海がニシンの精子で真っ白に濁ることを「群来(くき)」と言います。「群来」は、道北では春の訪れを感じさせてくれるうれしい言葉です。

海が白くなる「群来」は何度か見たことはありますが、今回は、ちょっと違っていました。

日中、目の前で数えきれないくらいのニシンが産卵していたのです。

海藻に身をからませて産卵するニシンたち

ニシンは、基本的に真っ暗な夜中に産卵します。夜明けにはニシンたちは消えていて、産卵するニシンの姿を見ることはできないのが普通なのです。

ニシンの産卵している姿を見たいと思いながらも、そういう生態のため難しいとあきらめていましたが、夢が叶いました!

日の光に銀色のウロコをきらめかせて、激しく泳ぎ回っていた

朝の7時から、ニシンたちの産卵を撮影し始め、気が付くと午後1時を回っていました。朝は海岸沿いに幅100メートルくらいの規模だった「群来」ですが、昼には1キロを越えていました。いったいどれほどの数が産卵したのか……!?

群来によって、海岸沿いの海が1キロ以上にわたって白濁していた

ニシンの産卵は、まずメスたちが海藻に体をくぐらせお腹を刺激して卵を産みます。それに続くようにオスたちが精子をかけます。この精子によって、海はまるで牛乳を流したように真っ白になるのです。

海岸に打ち上がった海藻を見てみると、びっしりと数の子(ニシンの卵)がついていました。

夕方に再度見に行くと、最高の夕焼けの下で、ニシンの群れがまだ産卵していて、またびっくりしました。

見事な夕焼けのなか、ニシンが残した数の子を狙って飛び交うカモメたち

本当に、自然は素晴らしいものだと再確認しました。

「群来」は、2年前から、この場所で発生していますが、年々規模が大きくなっています。以前は、波があるとすぐに消えてしまう規模の群来が、数年に一度あるくらいだったようです。

これがニシン。糠漬けのニシンで作る北海道の郷土料理「三平汁」はとても旨いです

こんなに大規模の「群来」は、かなり珍しいです。地元の漁師さんも、「こんなのは見たことがない」とビックリしていました。

ニシンの「群来」、来年も再来年も、いつまでも続いてほしいです!

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