「妻が財産を使い込んでいる…?」疑心暗鬼にかられた医師が受けた「巨大なしっぺ返し」

江幡 吉昭 プロフィール

結局、妻が正しかった

しかも、そんな時に限って厄介ごとは起きるものです。なんと所有していた古いマンションで、高齢者の孤独死が起きてしまったのです。発見されたときにはすでに腐臭でひどい状態でした。

彩香さんたちが管理をしていた頃は住人たちと密な連絡を取っていましたから、マンション内でかん口令を徹底するなどして、情報が外に漏れないようにできたでしょう。しかし中田さんにはそんな芸当はできません。そのまま放置していたら事故物件サイトにも記載されることになり、そのマンションの評判はガタ落ち。

賃料も下げざるを得なくなったばかりか、ほぼ満室がウリだったのに入居率は大幅ダウン。会社の業績が悪くなると、元々気が弱かった中田さんの精神状態は不安定になり、数か月の別居を経てついに夫婦は離婚することになったのです。

 

ここまで来ると中田さんは、到底仕事に集中する気力はありません。このまま不動産は手放してしまうことも考えたのですが、それもできません。

なぜなら、最悪なことに、現物出資によって解消していた不動産の共有名義を叔母の口車に乗せられて元に戻してしまっていたからです。叔母に相談したものの、叔母が反対したため、売却も出来ません。結局、当分は中田さんが社長を続けるしかないものの、このままでは引き継いだ不動産の価値の低下は避けられないでしょう。

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