「妻が財産を使い込んでいる…?」疑心暗鬼にかられた医師が受けた「巨大なしっぺ返し」

江幡 吉昭 プロフィール

不動産の名義を外してもらうためには、不動産の価値に見合う何かを渡さなければいけませんが、中田さんには残念ながらそれだけの現金はありません。そこで、現金ではなく「自社の株」を叔母に渡し、叔母の方は不動産の共有持ち分を中田さんの会社に渡すという手法を使いました。これが現物出資で、現金がない中で土地の共有問題を解消する裏技的手法です。将来の相続争いの芽を摘むためのベストな方法と言っていいでしょう。

しかし、これを叔母は内心快く思っていなかったようなのです。株をもらったとはいえ、不動産を奪われたと感じていたのでしょう。

 

こうして夫婦の間にギクシャクしたムードが漂い始めた時、ある事件が起きます。それは家族で食事に出かけた時に発した彩香さんのある言葉がきっかけでした。

「不動産もいっぱいあるんだし、そろそろ開業は考えてないの? あなたの同期の人も開業されてうまくいっているんじゃない?」

この言葉に中田さんはキレました。

「今は昔ほど開業もラクじゃないんだ。不動産が余っているからと言ってそう簡単に開業できるもんじゃない。そもそも俺は開業医になりたくて医者になったわけではない。お前は妻なのに俺のことを何もわかってくれていない。不動産の仕事がうまくいっているからと言って、調子に乗るな! 俺をバカにしているのか!」

〔PHOTO〕iStock
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