『byGAKU』展示会場にて

自閉症の息子が「絵を仕事にする」と決めたのちに訪れた、スゴすぎる変化

自閉症がっちゃん(6)伝える

ちょうどこの記事が出る本日11日は、自閉症である息子のがっちゃんこと“GAKU”の絵画個展『byGAKU』の最終日である。5日間の展示会であったが、たくさんの方々に来場していただき感謝である。

というわけで今回は、自閉症のアーティストのGAKUにとって、絵が何を意味するか、その「特性」と「個性」の違いについても考察しながら書いてみたい。そして昨今の流れであるSDGsとアートの関係性についても考えてみたい。

「言葉のない世界」で暮らす孤独

がっちゃん(現在19歳)は、言語能力は語彙だけでみれば非常に限られている。なぜならIQ30以下と判定されており、使えるボキャブラリーは幼稚園以下だからだ。

彼はとても限られた語数のみで人とコミュニケーションをとっており、自分の感じていることや物事の説明をしたり伝えることはできない。いわば「言葉のない世界」で暮らしている。

少し想像してみてほしい。

もし自分から言葉という道具を奪われたらどうなるか。自分が言葉を発することができないだけでなく、周りの人の会話をまったく理解できなくなったら。もちろん文章も読めなくなるわけで、それゆえ言葉を身に付ける術もわからない。言葉を使って物事を考えることすらできないままだ。

 

自分の中に「言葉がない」ということは、牢獄で孤独な状態で隔離されている状態だ。周りの人が助けようにも意思疎通ができないので、どのように手を差し伸べたらよいかもわからない。お互いどのように関わればよいのかもわからず、溝は埋まらないままだろう。

多分そんな感覚、または制約の中でがっちゃんはずっと生きてきた。自閉症の子はパニックや癇癪を起こしやすいがそれも無理はない。日々色々なフラストレーションを抱えていながら、それを言葉で発散し、相手に伝える手段を少ししかもたないのだから。

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