韓国が、日本より先に「コロナ不況から回復」していた…! 日韓に差がついた「意外な理由」

高安 雄一 プロフィール

日本の景気動向指数の動きはどうであろうか。景気動向指数を見ると、コロナ禍以前の2019年12月には94.9であったが、韓国同様、コロナウィルス感染拡大により低下し2020年5月には73.4にまで低下した。その後は上昇に転じ、最新値の2020年1月には90.3にまで戻したが、コロナ禍直前の数値にまでは戻っていない点は鉱工業生産指数と同様である。

 

なぜ差が出たのか

日韓の景気を鉱工業生産指数と景気動向指数から見てきた。この結果から、韓国の景気はコロナ禍以前の水準に戻ったが、日本の景気はまだコロナ禍以前には戻っていないといえそうである。

この日韓の違いを説明するキーワードは半導体である。

韓国は日本と比較して経済の半導体への依存度が高く、これまでも半導体の動向が景気を左右してきた。コロナ禍ではテレワークの普及が加速することなどにより半導体需要が急増した。

半導体産業はコロナ禍の下で製造業の勝ち組ともいえるが、韓国は半導体好調の恩恵を最大限享受することにより製造業全体が好調となっている。ちなみに韓国の鉱工業生産指数における半導体の生産指数は、コロナ禍前の2019年12月の216.8から、2021年2月の282.1へ30.1%増となっており、大きく伸びている。

半導体の需要は波が大きく、世界的に半導体需要が不振となれば、半導体への依存度が高い韓国経済は低迷することとなる。よって景気循環の安定といった面からは、半導体への依存構造は必ずしも良いことではない。

しかし、コロナ禍における半導体特需により韓国経済は救われている。半導体特需の恩恵を十分受けることができていない日本の景気が、コロナ禍前の水準に戻るまでにはもう少し時間を要すことになるだろう。

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