韓国が、日本より先に「コロナ不況から回復」していた…! 日韓に差がついた「意外な理由」

高安 雄一 プロフィール

そして、先月末に公表された2021年2月の鉱工業生産指数は115.7と過去最高となった。つまり韓国は何度もコロナウィルス感染拡大の波に襲われているが、それにもかかわらず生産活動の回復、ひいては景気回復は止まることなく堅調な動きを示したことを意味する。

日本の鉱工業生産指数の動きはどうであろうか。日本の指数はコロナ禍直前の2019年12月の数値が97.9であったが、韓国同様2020年5月には78.7にまで急落した。しかしその後はおおむね一貫して回復したのは韓国と同様であり、2021年2月には95.7にまで高まった。

しかし日韓の違いは、韓国がコロナ禍直前の数値が111.3、直近の数値は115.7であり、直近の数値が4.0%高水準である。つまり、現在の水準は、コロナ禍以前から完全に回復したといえる状況である。一方、日本はコロナ禍直前の数値と比較して直近の数値は2.2%低く、完全には回復に至っていない。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

景気動向指数でも…

次に景気動向指数を見てみよう。景気動向指数とは、景気の動きに敏感な複数の指標を合成して作成するが、景気の動きと一致する一致指数、景気の動きに数カ月先に動く先行指数、景気の動きより数カ月遅れて動く遅行指数がある。今回は一致指数の動きを確認する。

一致指数の動きでであるが、韓国ではコロナ禍直前の2019年12月の数値が2015年を100とした場合113.4であったが、コロナウィルス感染拡大が始まるとともに低下が始まり、鉱工業生産指数と同様2020年5月には最低値となった。しかし、その後は回復に転じ、直近の数値である2021年2月には114.3と、コロナ禍以前の水準を回復した。

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