教えましょう詐欺師のテクニックーー騙されないために学ぶべきこと

情報遮断に気をつけよう

3回予想が的中したと思わせる方法

例えば、誰かが突然「私は試合の勝敗を予想できるから、手数料を支払えば結果をあなただけに『事前に』こっそり教えてあげますよ」という話を持ちかけてきたらどうだろうか?

こんな怪しい話に乗る読者はほとんどいないと思う。

by Gettyimages

もっとも、例えば1969年から1971年にかけて相次いで発覚した「黒い霧事件」は、プロ野球関係者が金銭の授受を伴う八百長に関与したとされる一連の疑惑および事件である。このような八百長案件では、結果の予想がそれなりの精度(裏切りやアクシデントが無い限り……)で可能であろう。

ただし、そのような八百長の関係者が、見ず知らずの人間に取引を持ちかけることは考えられない(隠したい情報が漏れたら困る……)し、そのような八百長には反社会的組織が絡んでいる場合もあるだろうから、やはり賢明な読者は近づかないだろう。

しかし、その人物が「いえ、そんなことはありません。私たちが最近開発した素晴らしい性能のAIが過去の対戦成績や、選手の個人データなどのビッグデータを分析して、極めて精度が高い予想をするのです」と述べたらどうだろうか?

少しはもっともらしい話になると思う。さらに、それが「実証された」としたらどうだろうか?

この「予想を実証する」詐欺の手口は古典的なので、まずは郵送で考える。

ある日、読者のもとに、「当社で素晴らしいコンピュータシステムを開発したので、『次のAチーム対Bチームの対戦はAチームが勝つ』という予想を、サンプルとしてお届けします」という文面の手紙が届く。そして、実際にAチームが勝利する。

続いて届いた「C対D」、「E対F」の結果予想も的中すると信憑性が増す。そして、3通目の手紙には「これで当社のコンピュータシステムの素晴らしさをご理解いただけたと思います。次回以降もこの予想をお知りになりたい場合には、5回分相当の5万円を弊社指定の口座にお振込みください」と書いてある。

 

これだけの「実績」を示されると思わず5万円を振り込む読者も多いのではないだろうか?

もちろん、これには裏がある……

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