途中で止めることは挫折じゃない

――子供の“気づき”に共感すること、そして、“一貫性”ですね。最後に小田先生にお聞きしたいのですが、小田先生は「こども未来研究所」で音楽教育専門家の観点から研究活動もされています。楽器を子供に習わせる親は多いですが、途中で挫折してしまう子もいます。楽器は大人になってからではなかなか上達しないので、無理やり続けさせたほうがよいのでしょうか? それとも、子供の選択を尊重したほうがよいのでしょうか?

小田先生:途中で止めることをネガティブに捉えなくてもよいと思います。“止める決断”からも、学ぶことがあるはずです。そのときに、「どうして止めるのか」「止める決断を経て、次は何をやってみたいか」ということを一緒に話しながら決めていけばよいのではないでしょうか。「止める=挫折」ではなく、「止める=新しい何かの始まり」と捉えてよいと思います。

子供の特性が今の社会にどうフィットしていくか、ということは親ならある程度は見えると思います。ただ、親でもできないのは、子供が自然には身につけられなかった能力を、偏差値や親本位の願望で無理やりつけさせようとすることです。

「子供がどんなふうに生きたいと思っているのか」に寄り添い、そのなかで何が必要で何が足りないか、子供の自主性を尊重しながらお互いの考えを共有できたらいいと思います。親が自分の考えを押し付けるのではなく、親の経験を共有しながら、これからの子供の人生を一緒に紐解いていく……という態度が素敵だと思います。

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