新聞が読まれなくなった至極当然の理由、それでも刷り続けるしかない裏事情

「社会の公器」の最期は近い

男女格差を是正せよ、中国は高圧外交をやめろ、民主主義の価値を大切に、官僚接待は許されない・・・・・・

新聞の発行部数は、この3年で700万部も減少した。自分たちのことを棚に上げながら、理想論ばかりのご高説を垂れるメディアに耳を傾ける読者はもはや絶滅危惧種だ。「社会の公器」の最期は近い。

天に唾して

〈総務省接待問題 なれ合い生んだ可能性ないか〉

3月16日、読売は、東北新社とNTTによる官僚接待を憂う社説を出した。

〈公務員が利害関係を持つ企業から接待を受ければ、なれ合いや癒着が疑われかねない〉〈接待攻勢で行政が歪められていないかどうかが焦点だったが、十分な解明に至らなかったのは残念だ〉と総務省の対応を非難している。

読売ばかりではない。産経は、〈接待官僚の処分 「国民の奉仕者」胸に刻め〉と断罪し、日経も〈行政への不信高める政官の緩み猛省を〉と釘を刺した。

ご説、ごもっとも。時代劇に登場する悪代官さながらの高額接待など、今の世の中で断じて許されるはずがない。

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ただ、当の新聞社はどうなのか。読売の'20年10月4日付「菅首相の一日」にはこうある。

〈【午前】7時24分、東京・神宮前のレストラン「エッグスンシングス原宿店」。報道各社の担当記者と懇談〉

菅首相の大好物というパンケーキを一緒に食べながら意見交換するというスタイルで、会食は2時間近くにおよんだ。

 

朝日は欠席したと伝えられている。しかし安倍首相時代には編集委員などがたびたび会食に参加している。

とはいえ、誰も好き好んで政治家に媚びへつらっているわけではないだろう。すべてはその先にあるスクープのため……。そう精を出していたはすが、いつの間にか、権力に取り込まれているのである。

総務省問題は、新聞社にとっては天に唾するようなものだ。

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