意外と知らない…空前の「ショートショートブーム」が起こっている「これだけの理由」

飯田 一史 プロフィール

キャラの立った登場人物と雰囲気のある舞台(カフェ、京都、神社など)をウリにすることの多いライト文芸は、もともとわかりやすくどんな気持ちにさせてくれそうなのかを読む前から読者に提示することで購買意欲を刺激してきた。

そこにきて「短文+感動/驚き」というフォーマットは、まさに読む前から読者にわかりやすく訴求感情を伝えるものだった。

SF読者もセンス・オブ・ワンダー、つまり驚きの感覚を求める読者が多いという意味では事前に明確なニーズがある層と言える。

したがって、うまく大人向けにスライドできたジャンルがSFとライト文芸だったことには必然性がある。

また、小説ではなく体験談だが、純猥談編集部『純猥談 一度寝ただけの女になりたくなかった』という短文の実話投稿企画およびそれを書籍化したものも話題を呼んでいる。これもエロという訴求ポイントが明確な企画ゆえの盛り上がりだろう。

 

スマホSNS全盛時代の投稿欲求を満たす

ここまで紹介してきたものから自明なように、ショートショートブームと言っても、プロ作家が書いたもの以外にも、SNSや小説投稿サイトに投稿された作品を集めた本が実は非常に多い。

本がたくさん出版されている背景には、読み手が増えただけでなく、書き手も圧倒的に増えているという事情がある。

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