意外と知らない…空前の「ショートショートブーム」が起こっている「これだけの理由」

飯田 一史 プロフィール

つまりこのショートショートブームは「読む」需要だけでなく「書く」需要を掘り起こしてもいる。

ここで注目したいのは、近年では朝読狙い=子ども向けに留まらず、この種のショートショートの流行が大人向けにも広がっている点であり、現在のネット環境に適したかたちに消費と投稿が変貌している点だ。

 

大人向けにも広がるショートショートブーム

たとえばSF作家として知られる北野勇作の『じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』や『100字文字SF』も人気を博している。

いや、そうは言ってもSFにはもともと星新一のショートショートの伝統があるし、星新一の衣鉢を継ぐ田丸雅智をはじめとする書き手が「5分後」シリーズ以前から活躍していたから、もともと親和性があったのではないか、と思うかもしれない。

しかし、この流れはSFにも留まらない。

たとえば小説投稿サイト「小説家になろう」の年間純文学【文芸】ランキングで1位となった村崎羯諦『余命3000文字』や、Twitter上に書かれた140字ぴったりで完結する神田澪のショートショート集『最後は会ってさよならをしよう』などは、いわゆるライト文芸の読者層(大人の女性が多いとされる)を中心に「感動」と「驚き」を求める人たちにも支持されている。

これはなにゆえか。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/