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「3億円」で出品される超レア物も!「ポケモンカード」に熱狂する“巣ごもりバブル”への警鐘

いまや「バブル」は株やビットコインに限った話ではない。世界的な金あまり現象が続く中、ポケモンカード(ポケカ)や話題のデジタル資産「NFT」の取引が過熱している。長引く新型コロナの巣ごもり生活の中で価格が急騰するこれらの資産だが、はたして死角はないのだろうか?
米国の投資運用会社で働いた経験があり、『マネーの代理人たち』の著書もある小出・フィッシャー・美奈氏が、ポケカやNFT、そして株にも共通するリスクを、市場の過去の教訓を引きながら解説する。

「ポケモンカード」の凄まじい高騰ぶり

「ポケカ」がバケた。

筆者はこれまで、無料携帯投資アプリ上での「ロビンフッドラリー」(関連記事:個人投資家、ヘッジファンドに勝利!? 「ロビンフッド」は過熱する株式市場の「誰の味方」か)や、株式市場でのSPAC上場(関連記事:ソフトバンクも手を出した「SPAC」上場、いまアメリカで大流行する「危ない仕組み」)ブームなど、コロナ禍での時ならぬ金あまり現象について書いてきた。

でも、ロックダウンの巣篭もりと当局の資本注入を背景にした投機は、株やビットコインだけではなかった。「ポケモンカード」やデジタル資産「NFT」などのニッチなオークション市場も、バブル的な賑わいを見せているのだ。

筆者は最近、ポケモンのトレードカード(ポケカ)のオークション取引をやっているアメリカ人と話をする機会を持って驚いた。彼は高校教師をやっている30代。給与だけでは生活は窮屈で資産形成などする余裕はない。

だが、子供時代への郷愁もあって数年前からポケカ収集と取引を始めたところ市場価格が最近になって爆騰し、これまでに軽く十万ドル以上、日本円で1千万円以上を手にしたのだという。

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ちなみに米オークションサイトのイーベイを覗いてみたら(4月5日現在)、グレード9の日本語版「ポケモンイラストレーター」が300万ドル(約3億3000万円)で出品されている

門外漢の筆者には「ピカチュウが可愛い」くらいにしか目に映らないのだが、このカードは1997年から98年のコミック雑誌のイラストコンテストで優秀者に配られたもので、現存するのは世界で10枚くらいしかない超レア物だという。

「イラストレーター」は2019年にも19.5万ドル(約2100万円)で落札されて話題となったが、2年経った今では桁が一つ違うらしい。果たして買い手が現れるのだろうか。

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