「地球に優しい」とはなにか? photo/iStock

「エコ商品」はほんとうに地球に優しいか…?日本人に知ってほしい「意外な真実」

「使い捨て」ない商品開発は可能なのか

近年は「地球環境に優しい」を志向して身近な「ゴミ削減」や「リサイクル」から「CO2削減」「脱炭素・化石燃料」、果ては「SDGs」(2015国連サミット採択の「持続可能な開発目標」)まで行政が旗振りし、企業のイメージキャンペーンも盛んだが、「レジ袋廃止」など何が環境改善なのか意味不明なものもあり、本業の悪行から目を逸らす「免罪符」のように使われている嫌いがある。では、真に実効性のある「地球環境に優しい」企業行動はどうあるべきなのかーー。『アパレルの終焉と再生』の著者でアパレル流通ストラテジストの小島健輔氏がそんな“環境問題の意外な真実”に切り込む。

レジ袋廃止は“エコ”なのか…? photo/iStock
 

それは本当に「地球環境に優しい」のか…?

様々な企業や団体が異口同音に謳う「地球環境に優しい」は各社・各団体が標榜するベクトルも様々で、中には逆方向で打ち消しあっているものさえある。

石油化学材料を否定して自然材料を使えば伐採や乱獲で自然を破壊しかねないし、動物愛護を謳ってエコファーを使えば石油化学材料の使用が拡大してしまう。排ガスを放出する内燃機関を否定してEVなど電気動力にシフトすれば、その電気を作るため火力発電や原子力発電が増えかねない。

日本の発電量の8割は火力発電で、石炭や石油、LNG(液化天然ガス)を燃やした蒸気でタービンを回して発電するからCO2を量産してしまう。東日本大震災前は25%近くを占めていた原子力発電は14年までに全炉が停止してゼロになり、15年以降は徐々に再稼働して5%近くまで回復しているが、福島第一原発の廃炉作業は進まず原発事故の記憶は国民の脳裏から消えることはない。

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