2021.04.06
# アパレル

「鬼滅」以上の可能性? 「呪術廻戦」が不況のファッション業界を救うかもしれないワケ

磯部 孝 プロフィール

各社、商品が似かよる難しさも

1つめは、ファッションとの相性の問題があげられる。“コンテンツとしての人気”と“ファッション化された商品との売れ行き”は必ずしもイコールとはならない。

例えば、国民的な人気を誇る漫画『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』、『名探偵コナン』などは、抜群の知名度にも関わらず、ファッションアイテムにアイコンが使われているからといって必ずしも売れるとは限らない。

もちろん、そこにはデザイン性も関係してくる。コンテンツファッションは、購入ターゲットを限定させる強さと引き換えに、コンテンツを知らない或いは興味の無い人にとっては、決して食指が動くことはないというリスクも伴う。

また、ファッショントレンドとは別軸に動くため、売れ行きが事前予測しにくく、初めて取り扱う企業ではテスト販売的な手法を取るしかないのも難点だ。

 

2つめに、一気に人気が集中してしまうと、供給できる原画量が不足して、使用できるキャラクターデザインにバリエーションがなくなってしまうこと。いわゆるプリントモチーフの焼き回しで、各社ともに似通った商品しか展開できないケースだ。

ブームに火が点き、新規購入者ばかりが買っているうちであれば問題にはならないが、流行が長引くほど、リピート購入につながりにくく、表現の自由度が狭められてしまいファッションとしての魅力そのものが落ちてしまうことにも成りかねない。

そこで、後発企業でも同業他社との違いとして打ち出せるのが「描き下ろし」デザイン。既にこの「描き下ろし」である事で、他社との違いをアピールしている企業もでてきている。

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