「“性暴力”の“暴力”って意味が分かった気がする」

最後まで映画を観た息子は、まず最初に「キツかった……」と一言。以下、長い時間をかけて息子がぽつぽつと語った感想だ。

「思った以上にヤバいしキモい。ときどき女子が、TwitterのDMにいきなり下半身の露出写真を送り付けられたーとか、大声でしゃべってたりするから、まぁそういうこともあるんだろうなとは思ってたけど」

「観る前は『エロ画像を見せられるだけで性暴力?』って思ってたけど、男からのトンデモない写真が、メッセージ欄にだだーっと並んで届くシーンを見たとき、はじめて“性暴力”の“暴力”って意味が分かった気がする。あの心を殴られてる感じは、ほんとに暴力だ」

3人の少女役の女優(20歳以上)は12歳の少女に扮し、スタジオ内に部屋を作って撮影が行われた。『SNS-少女たちの10日間ー』より
精神科医、性科学者、弁護士や警察などの相談や立ち合いなどをし、少女役の女性たちに配慮しながら撮影は進められた。『SNS-少女たちの10日間ー』より

このプロジェクトに関わった性的児童虐待の専門家によると、オオカミたち(SNSで少女らが出会った性的児童虐待者)は、いわゆる「小児性愛者」には当てはまらないという。結婚して、きちんとした仕事も持った普通の男性が、自分の性欲を手っ取り早く満たすためだけに、成人女性よりも簡単にいうことを聞く少女たちを利用しているというのだ。

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また衝撃を受けたのは少女たちがコミュニケーションのツールとして使用したSNSが、明らかにいかがわしい「出会い系」ではなく、世界的にもポピュラーで、比較的常識的な使い方をされているイメージのある「Facebook」と「Skype」だったことだ。その部分に関して、息子は「日本はもっとヤバいと思う」という。

「FacebookやSkypeって、10代はあんまり使わない。LINEとかTwitterがほとんどじゃない? あとさ、日本はもっとヤバいSNSがいっぱいある。いかにも出会い系には思わないようなやつ。『サイトウサン(斎藤さん)』とか『ランダムチャット』っていう匿名電話アプリ、知ってる? 他にもあると思うけど」