Photo by Ryan Pyle/Corbis via Getty Images

フランス革命の遠因にも…アイスランドのラキ火山が大噴火

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

極北の火山大国・アイスランド

1783年の今日(6月8日)、アイスランドのラキ火山が噴火しました。

グリーンランドの東に位置するアイスランド島は、「氷の土地」というイメージとは裏腹に火山大国でもあります。大西洋中央海嶺とアインスランドホットスポット(地下からマグマが上昇してくる場所)の上に島が位置しており、多くの間欠泉や温泉、そして火山が観光名所となっています。

なかでもアイスランド南部に位置するラキ火山は、1000年に一度のペースで大噴火を起こしており、1783年の大噴火では大量の溶岩と火山灰が噴出しました。火山灰が空を覆い尽くして土壌に降り注いだことにより多くの人が命を落とし、さらに家畜も大きな被害を受けたことが続く飢饉を引き起こし、アイスランドの住民の2割以上が犠牲になったといわれます。溶岩で氷河が溶け出したことによる洪水も甚大な被害をもたらしました。

ラキ火山の噴火によって大気中に1億2000万トンもの二酸化硫黄が放出され、それを吸い込んだヨーロッパ中の人が呼吸困難などの症状を訴えました。火山灰はイギリスにまで降り注ぎ、その年の夏は「砂の夏」と呼ばれました。噴火による旱魃や悪天候が食糧価格の高騰を引き起こし、一説にはフランス革命の遠因になったとされています。

ちなみに、934年に起こったとされる前回の大噴火は、1783年のものよりもさらに規模が大きく人類史上最大の噴火のひとつと考えられています。

ラキ火山の現在のようす Photo by Ryan Pyle/Corbis via Getty Images

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