インドネシアでキリスト教徒への「自爆テロ」発生…実行犯は夫婦だった

「家族自爆」という独善の系譜
大塚 智彦 プロフィール

JADと並ぶインドネシアの他のテロ組織である「ジェマ・アンシャルット・タヒド(JAT)」「東部インドネシアのムジャヒディン(MIT)」など中東のテロ組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓うテロ組織は近年自爆テロという手段より爆弾や銃撃、刃物による殺傷などにテロ攻撃の手法を移しているといわれている。

これもインドネシア治安当局による警戒監視、現場での射殺を含めた摘発や逮捕の強化が功を奏しているためとされている。

とはいえ、イスラム教徒の自爆テロ犯、特に女性実行犯の場合にどこまで所持品検査やボディチェックが有効にできるか、男性が無闇に女性の体に触ることがイスラム教徒女性にとっては侮辱ととられることが多いことなどから、難しい問題も課題として残されている。

女性や子供まで巻き込んだ「独善的」ともいえる「家族による自爆テロ」の系譜をどこでどういう風に断ち切るか、コロナ禍の中でインドネシアが今、難しい「テロとの戦い」に直面していることを今回の夫婦2人組による自爆テロは改めて浮き彫りにしたといえるだろう。

 
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