ハウルは、キムタク史上一番キムタク

一時は「何をやってもキムタク」と批判されたキムタクこと木村拓哉(48)だが、最近は「ずっとキムタクでい続けるなんてある意味すごい」と、一周して再評価されている。その「何をやってもキムタク」の象徴的作品の一つが、宮崎駿監督のアニメ映画『ハウルの動く城』(2004年公開)だろう。

この作品で初の声優に挑んだキムタクは、悪魔と契約しながらも愛する人を守ろうとする魔法使いの美青年・ハウルの声を担当。アニメが製作された当時のキムタクは32歳。その活躍も絶頂期だっただけに、当然ハウルはイコール・キムタクとなった。

ハウルが公開された2004年、ウォン・カーウァイ監督の映画『2046』にも出演しカンヌ国際映画祭へ。[PHOTO]gettyimages
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これが「キムタク史上一番キムタクをやっている。ほんと好きすぎて死ぬ」、「キムタクのハウル、とてもオシャレですごく良かった」などと大好評。最終的に映画の興行収入は196憶円を記録。『千と千尋の神隠し』に次いで、ジブリ史上2位の興行成績となる大ヒットを治めた。

この『ハウル』公開からはや17年。驚くことに48歳になったキムタクは、今もしっかり美青年・ハウルを想起させてくれるほど、“キムタク”であり続けている。食番組に出れば「美味しい」とは言わず「うめ~!」と言い、間違っても老化ネタで笑いを取ることもしない。いついかなるときもカッコいいキムタクなのだ。

2017年『無限の住人』で訪れたカンヌ国際映画祭にて。[PHOTO]gettyimages

この頑ななまでに変わらない姿に、世間は「もはやあっぱれ」と再評価をし始めたわけだが、よくよく考えると、変わらないものはやがて飽きられるのが世の常だ。しかしキムタクだけは、批判を浴びた時期こそあれ飽きられたことはなかった。