Photo by Getty Images
# 週刊現代 # 外貨建て保険

諦めてはいけない!入ってしまった「外貨建て保険」の損失を取り戻す方法

その契約、「違法」かもしれません

諦めなくていい

「高利回りの外国債券で運用するので、ふつうの貯蓄型保険よりもおカネが増える」「生命保険金は遺産分割協議の対象にならないから、相続対策にもなる」……。

そんな謳い文句の「外貨建て保険」で、トラブルに巻き込まれる人が後を絶たない。生保会社への苦情は'14年度の922件から'19年度には2822件と、実に5年で3倍にまで増加した。その理由を、国民生活センターの担当者が語る。

「為替リスクに詳しくない人が、いざ保険金や返戻金を円に替えて受け取るときになって、受け取れる額が払い込んだ保険料を下回っていることに気づくのです。

直近でも『豪ドル建ての一時払いの終身保険を契約し、600万円を振り込んだが、コロナで円高が進んで400万円に減ってしまった。どうしたらいいのか

銀行の窓口で、元本保証なので大丈夫と言われて契約したのに、元本割れしてしまった。どうすれば損失を取り返せるのか』といった相談が70代、80代の方から寄せられています」

Photo by iStock
 

外貨建て保険の多くは「元本保証」を謳うが、それはあくまで「外貨建てでの元本保証」で、日本円に戻したときの額を保証するわけではない。為替変動リスクをよく理解せずに契約すると、虎の子の老後資金を減らすハメになるのだ。

そうした中、東京地裁で昨年11月、画期的な判決が下された。80代の女性がひとりで契約した約6000万円の外貨建て保険の勧誘が「違法」だったとして、女性が被った損失分の656万円を支払うよう、裁判所が保険会社に求めたのである。

この判決の意義を、訴訟を担当する弁護士の堀内岳氏が言う。

「今回の判決では、契約者の女性に過去の投資経験がなかったこと、預金の大半が外貨建て保険に移されていたことから、女性にはハイリスクな保険商品を購入するだけの知識がなかったと認められ、勝訴できました。

多くの人は『もう契約書類にサインをしてしまったから』と、損失を被っても泣き寝入りしてしまう。しかし、だからといって主張が認められないわけではありません。今回の判決は、今後の外貨建て保険に関するトラブルでも判断基準となるでしょうから、諦める必要はないのです」

そもそも外貨建て保険のどこが問題なのか、簡単に整理しておこう。

大前提として言えるのが、一般的な投資商品と比べても、外貨建て保険は決して投資効率が高いわけではなく、損失を被るリスクが大きく、そのうえ手数料も高いということ。金利と為替変動の影響をダブルで受けるのが、その理由だ。

編集部からのお知らせ!

関連記事