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イギリスが急に核弾頭数の「上限引き上げ&非公開」に踏み切った「狙い」

歴史の転換点は突然やってくる。

かつて大英帝国がスエズ以東からの撤退を表明したとき、さらにはチャーチルが「鉄のカーテン」演説をしたとき、国際社会は時代の変化を知ることになった。実際には、国際社会の変化は緩やかであり、どこかの瞬間で歴史が変化するものではない。

しかし我々は、ある瞬間に、国際社会はそれまでとは違う世界に生きていることを認識させられる。英国は、我々が見たくない変化を、思い知らせてくれるのが上手い。

英国は3月16日に『競争時代の世界の英国』を発表した。

『Integrated Review 2021』
 

これは1998年以降初めての本格的な戦略見直しであり、EU離脱後の英国の対外政策について、ロシアを現実的脅威(active threat)、中国をシステムへの挑戦(systemic challenge)とし、気候変動を英国の最優先の国際課題と定義した上で、米国やNATOを基軸としながらこれに対応するとしている。

その上で、アジア太平洋の問題(中国の攻撃的なスタンス)にも関与することを明言した。そこでは、国際社会は民主主義の友好国と、権威主義の対立関係にあるとの認識が示され、前者の主導者である英国の世界的な役割が強調されている。

その上で、この文書で注目を集めたのは、核抑止に関する内容であった。

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