# 戦略

ワンピース、ポケモン…「いらすとや」が次々と「大人気コラボ」を実現できるワケ

古田 拓也 プロフィール

したがって、ビジネス的にフリー素材サイトを運営するほとんどの会社が、「無難で・アクセス数が見込めて・みんなが必要としている」素材作りに終始していたのだ

そこに10年の歳月をかけて風穴を開けた「いらすとや」だが、上記のようなシュールなフリー素材でもユーザーのリクエストに応じつつ採算度外視で提供し続けてきた結果、それがSNS等で話題となり、今の地位を確立するに至ったのだ。

(出所)いらすとや
 

つまり、「いらすとや」のビジネスモデルに追従するのであれば、最低でも5年程度は採算性を度外視して運営を続ける覚悟が必要であるといえる。しかし、一般的な事業計画は最低でも3期~5期以内にスケールしなければ撤退するというのが相場であるため、ビジネスで考えた際にそれだけの忍耐力が維持できるかが問題となる。

「いらすとや」が更新を停止してもなお高い検索ボリュームを維持していたり、数多くの大企業とコラボを実施したりしていることからすれば、追従サイトが「いらすとや」の地位を追い抜くのは、簡単そうに見えて実はかなり難しいと考えられる。

無料で自身の素材を使ってもらい、ブランド力を高め更新停止後も企業コラボが跡を絶たない「いらすとや」。そのソフトバンク的戦略を10年以上前から続けてきた「いらすとや」にはやはり「ユニコーン企業並み」のポテンシャルがあることに疑いの余地はないだろう。

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