2021.06.04
# 航空機

人類の空への挑戦…はじめて空を飛んだモンゴルフィエ兄弟の偉業

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

人類初の熱気球による飛行

1783年の今日(6月4日)、フランスのモンゴルフィエ(Montgolfier)兄弟が熱気球の無人飛行を成功させました。

フランス・リヨン郊外の町・アノネイ(Annonay)に生まれたのジョゼフ=ミシェルとジャック=エティエンヌのモンゴルフィエ兄弟は、家業であった製紙業を紙を作る以外に活かせないか考えていました。ある日、焚き火で乾かしていた洗濯物が巻き上げられるのを見て、物を燃やして出る煙には上昇する力が生まれるのではないかと考えました。

モンゴルフィエ兄弟は実験を繰り返し、空気を温めると上昇気流が生まれることを確かめました。そして1783年の6月4日、彼らはリンネルの内側を自家製の紙3枚で補強した球形の膜を作り、公開の無人熱気球の実験を行いました。気球は2000mほどの高さまで上昇し、約2kmの距離を飛行しました。この実験の成功は多数の観客によって目撃されたため、世間に広く知られることになりました。

1783年6月4日の公開実験のようす

この実験ののち、モンゴルフィエ兄弟は有人飛行を目標にさらなる研究を進めます。まだ誰も空を飛んだことがなかった当時、気球が到達する高さにおいて人が生きていけるのかどうかは大きな不安材料でした。そこで同年9月には国王の後援のもと、ヒツジ、アヒル、ニワトリを乗せた実験用気球を空に浮かべ、3匹とも生きて帰らせることに成功しました。

そして、さらに1ヵ月後の10月15日、エティエンヌは熱気球に乗って史上初めて空を飛んだ人類となったのです。
 

Photo by Getty Images

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