# エネルギー

もはや東電に信頼はない…福島第一原発の「後始末」を改善するための「解決策」

柏崎刈羽原発の利用策も再考すべき
町田 徹 プロフィール

東電の体質に変化が見られない

原子力規制委員会は先週木曜日(3月25日)、東京電力ホールディングスに対して、柏崎刈羽原発の再稼働に必要な核燃料の移動や装塡を禁じる是正措置命令を出す方針を決めた。新聞報道によると、テロ対策のための監視装置の故障を放置していたことを重く見ての対応という。

だが、問題は柏崎刈羽原発にとどまらない。周知の通り、世界最悪レベルの原子力事故となった2011年の福島第一原発の廃炉作業も含めて、東電の原子力事業者としての資質を疑わせる事例は枚挙に暇がない。

柏崎刈羽原子力発電所/photo by gettyimages
 

あの事故から10年が経つが、同社の安全や情報開示を軽視する体質に改善が見られないうえに、当初から予想されていた通り、福島第一原発事故の後始末の資金繰りも破たんの色が濃くなっている。

今こそ、柏崎刈羽原発の利用策と、福島第一原発の事故処理を抜本的に見直すべきだろう。不都合な真実を語りたがらない歴代政権からの方向転換がそのカギを握っている。

まずは、東電の原子力事業者としての資質を考えてみよう。

同社は、もともと安全に対する意識が甘かったのだろう。10年前の東日本大震災当時、茨城県から青森県にかけての太平洋沿岸には5つの原発があったが、人類史上最悪レベルの原子力事故を起こしたのは東電の福島第一原発だけだ。

この点に興味がある方は筆者の2冊の著作(『電力と震災 東北「復興」電力物語』『東電国有化の罠』)を読んでほしい。

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