2021.04.05
# 仮想通貨

仮想通貨「急上昇」のウラ、米テスラが「ビットコインを爆買い」した本当のワケ

100兆円経済圏の争奪戦が始まる
千野 剛司 プロフィール

テスラがビットコインを買ったワケ

ではアーリーアダプターの末期のいま、何が起きているのか。

すでに報道などで様々の情報が提供されていますが、最近のビットコイン上昇の要因の一つには、アメリカをはじめとする機関投資家や大手企業のビットコイン購入があるとされています。

2020年の5月に有名投資家のポールチューダージョーンズがビットコインを資産に組み入れるとIT系企業のマイクロストラテジー、決済大手のスクウェアやペイパル、生命保険のマスミューチュアルのビットコインの購入がディスクロージャーから明らかとなりました。

著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ。機関投資家や企業が仮想通貨に注目し始めた。Photo/gettyimages
 

中でも話題となっているのが米EVメーカーのテスラのビットコイン購入です。テスラは、トヨタの8分の1程度の売上にもかかわらず、時価総額が2.5倍もある期待の高い新興自動車メーカーです。そんな製造業のテスラがビットコインを購入した背景には、様々な意味があるでしょう。テスラは表向きには、ビットコインを資産の一部として保有するとしており、ドルなどの既存通貨と並んでビットコインを保有することで、金融緩和が続き既存通貨の価値が下がる傾向にある中で、インフレのリスクに備えているという意味があるでしょう。

一方でテスラは、クルマをビットコインで購入できるようにすると発表し、2021年3月25日には、ビットコインでの支払いを開始しました。実体のある通貨として現物が取引できるようになることは、ビットコインの信認に大きく寄与するだけでなく、企業側にもうまみが大きいと考えられるのです。

SPONSORED