2021.04.05
# 仮想通貨

仮想通貨「急上昇」のウラ、米テスラが「ビットコインを爆買い」した本当のワケ

100兆円経済圏の争奪戦が始まる
千野 剛司 プロフィール

新しい価値観とそれを実現する新しいテクノロジーによって生み出されたのがビットコインなのですが、これらが普及するまでにはいくつかの段階を経る必要があります。

アメリカの著名な社会学者のエヴェリット・ロジャースが提唱した「イノベーター理論」から、ビットコインのテクノロジーの普及サイクルを考えてみましょう。ビットコインが今まさに世界的普及の目前に立っており、いまなぜ価格が上昇しているかが理解できると思います。

まず、ひとつの有用な技術が登場し、それが普及するとき、次の順番で人々に浸透していくとされています。

1.「イノベーター」(=革新者。最初に採用するグループ。全体の2.5%)
2.「アーリーアダプター」(=初期採用者・オピニオンリーダー。全体の13.5%)
3.「アーリーマジョリティ」(=前期追随者。全体の34%)
4.「レイトマジョリティ」(=後期追随者。全体の34%)
5.「ラガード」(=遅滞者。全体の16%)
エヴェリット・ロジャースの“イノベーター理論”とジェフリー・ムーアの“キャズム“/出典:heartofagile.com
 

この段階的に普及していく際に、「キャズム」と呼ばれるいくつかの障壁が存在しますが、アーリーアダプターとアーリーマジョリティへの移行が最も難しいとされています。

歴史的に見れば、ITの普及がこの理論と符合していました。

たとえば、インターネット革命は、00年代のITバブルの崩壊によってIT銘柄の株価が大暴落したあと、見事に復活して爆発的に普及していきました。ITバブルの暴落が一種のキャズムと考えれば、それはアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に起きたことと定義することができます。

そして我々はいま、仮想通貨がまさにアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に存在したキャズムを乗り越えようとしている段階だと考えています。

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