かいしさんは日本育ちの中国人。ペルーに留学し、ドミニカ共和国での駐在生活を経て、現在は北京で暮らしています。様々な国で暮らしたがゆえに悩んだ「自分のアイデンティティ」や日々の暮らしで感じる「ジェンダーについて」、かいしさんから見た「中国事情」などを綴ったインスタグラムが人気を集め、現在フォロワーは7万人。

前回の記事、『中国人の声はなぜ大きいの? 日本育ちの中国人が「中国人あるあるを分析してみた』で綴られた、かいしさんなりの考えや分析が大きな反響を呼びました。

今回は、その第2弾。タピオカに続く中国のお茶ブームや、いまの中国に起きつつある変化など…北京に住むかいしさんの目からみた「中国人あるある」をお届けします。

過ぎ去ったタピオカブームと新たな“お茶ドリンク文化”

2019年あたりから日本で爆発的に流行ったものの、コロナ禍ですでに下火状態になりつつあるタピオカドリンク。2019年のブームは日本で3回目のタピオカブームとも言われており、2回目は2008年ごろ、台湾の専門店が九州に上陸し、それが全国に広まったときだそうです。

漫画/かいし
-AD-

ちょうど日本で2回目のタピオカブームが到来していた2008年ごろ、北京でもタピオカ小売店が続々と開店していました。当時のタピオカミルクティーと言えば、とにかく味の種類が豊富で、安いのが特徴でした。一杯あたり日本円で100円もしないのに、なかなかのボリュームで、「ラベンダー味」や「スイカ味」など、今ではもう見ない謎の味も盛りだくさんでした。

日本では過ぎ去りつつあるタピオカブームですが、中国のお茶ドリンク市場はまだまだアツいまま。コロナが比較的収束した北京では、週末になるとショッピングモールの中にあるお茶ドリンク専門店の前には、常に長い列が見られ、一杯のお茶ドリンクのために、数時間かけて列に並ぶ人も少なくはありません。

特に、コロナ前からすでにブームだった「喜茶(HEYTEA)」、「奈雪の茶(NAYUKI)」などのお茶ドリンク専門店は、今でも人気が衰えていません。数年前に創立されたこれらのお店は、タピオカミルクティーよりも若者の健康志向を意識し、無添加、無香料の茶葉や、フレッシュな季節のフルーツなどを使用することによって、中国のZ世代を中心に、多くの支持を集めています。

店舗に長い行列ができているHEYTEA(喜茶)/[PHOTO]gettyimages

新メニューの開発スピードも凄まじく、ドリンクのパッケージやお店のビジュアルデザインもとてもモダンでおしゃれなのです。コロナによって外出が一時制限された時期にも、「喜茶GO」など、ティクアウト専門店を増やすなどによって、売り上げを維持していました。

一時的なブームで終わらせるのではなく、新式お茶ドリンクとして見事に新しい文化を作りあげた、これらのブランドの動向から目が離せません。