2021.03.29
# 中国

20年前に戦狼外交を予言し国を追われた中国人ジャーナリストの証言

長平氏の目に映る世論の暴走と悪循環
古畑 康雄 プロフィール

中国のメディアは真実を伝えたのか

そこで4月初め、私はフィナンシャル・タイムズ(FT)中国語版に「チベット:真実とナショナリズム」(西藏:真相与民族主義)というタイトルの記事を書きました。私は慎重に2つの点を指摘しました。まず、メディアは完璧ではなく、間違いを犯す可能性があることを理解する必要があります。しかし、言論の自由のある社会では、私たちはそれを訂正し、反駁することができます。しかし、我々は報道の統制が、誤報よりも深刻な問題であることを認識する必要があります。外国人記者が追い出され、中国中央テレビ(CCTV)だけが独占的に報道することが許可され、国民がCCTVの報道に反論することを禁じられ、真実を探求する機会を奪われた場合、私たちはより深刻な問題に直面するのです。
第2の点は、少数民族が抗議している時、「私たちはあなたに多くのお金を与えたのに、なぜあなたはまだ満足していないのか?」と言って責めるべきではなく、むしろ平等な立場で彼らの声を聞くべきだということです。さらに言えば、チベット人が尊敬する宗教指導者であるダライ・ラマ法王を「羊の服を着た狼」と無礼な呼び方をすべきではない。このコラムでは、これら2つについて説明しました。
 
記事はいくつかのウェブサイトのトップに掲載されましたが、記事を最もプッシュしたウェブサイトは、ナショナリズムを扇動するいわゆる「愛国的ウェブサイト」でした。彼らは実際にはこの事件を利用して、自由主義の知識人と南方報業集団を攻撃しました。

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