ドゥテルテ長女vs.パッキャオ…!? 比大統領選有力候補の顔ぶれ

アフターコロナを見据えた闘いが始まった
大塚 智彦 プロフィール

反ドゥテルテ連合に向けた動きが活発化

こうした中、3月18日にドゥテルテ大統領に批判的な政治家などを中心とした「反ドゥテルテ連合」の結成に向けた動きが表面化した。

元最高裁判事のアントニオ・カルピオ氏、元外相のアルベルト・デル・ロサリオ氏、元行政監察官(オンブズマン)のコンチータ・カルピオ・モラレス氏などが中心となり、ドゥテルテ政治に「ノー」を突きつけ、次期大統領選での反ドゥテルテ候補の当選を目指す方針などを確認するという。

カルピオ元最高裁判事は「フィリピン経済はドゥテルテ政権下で大きく後退した。これは単なるコロナの影響ではなく、コロナ対策で失敗した現政権の責任が大きい」と指摘した。

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そればかりか、ドゥテルテ大統領が進めてきた麻薬関連犯罪者へのいわゆる「超法規的殺人」の違法性に触れ、「殺せ、殺せと唱え続けている独裁者・権威主義者をフィリピン国民は許してはならない」「現政権ははっきりいって無能である」などと、ドゥテルテ大統領とその政権への批判を強めている。

さらには南シナ海領有権問題についても、「現政権の対中強硬姿勢は見せかけだけで、経済支援の前に徹底的な国益保護を怠っている」と外交政策もやり玉に挙げている。

反ドゥテルテ連合としては次期大統領選に人気の根強いロブレド副大統領の擁立を検討しているとみられているが、ロブレド副大統領自身はこれまでのところ「出馬の意向」を明確にはしていない。それでも、今後の世論の動向を見極めながら「反ドゥテルテ」の象徴としてロブレド副大統領が台風の目になる可能性は十分あるだろう。

 

ちなみに、こうした反デゥテルテ連合の動きに対して大統領府のハリー・ロケ報道官は、「今はフィリピン国民が一丸となってパンデミックとの戦いを続けている最中であり、大統領選や政治の話は時期尚早である」と一蹴している。

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