ドゥテルテ長女vs.パッキャオ…!? 比大統領選有力候補の顔ぶれ

アフターコロナを見据えた闘いが始まった
大塚 智彦 プロフィール

国民的英雄と野党の女性闘士

パッキャオ上院議員はフィリピンが世界に誇る「ボクシングのレジェンド」であり、数々の試合でみせた「不屈のファイティングスピリット」からフィリピン全土で、老若男女を問わず幅広い層の熱烈な支持を得ている。

そうした人気を背景に、現在、上院議員として政界でも存在感を強めており、大統領候補として過去にも名前が取り沙汰されてきた経緯がある。

Gettyimages

ロブレド副大統領は野党出身で、大統領選とは別に争われる副大統領選で「アンチ・ドゥテルテ票」を獲得して当選した経緯がある。

野党の立場からドゥテルテ大統領が強力に推進している麻薬犯罪関連の取り締まりで、捜査現場での司法手続きによらないいわゆる「超法規的殺人」にも反対を表明するなど、政権内のバランスを維持するバラスト的役割を果たし、それが高い評価を得ているという。

Gettyimages

このように、現状では次期大統領選は現職大統領の長女、元大統領の長男、国民的ボクサー、野党の女性闘士という4人を主軸に展開される公算が高くなっている。

有力な上院、下院議員らの名前も

2016年の大統領選でも出馬が取り沙汰されたグレース・ポー上院議員は、フィリピンでは著名な俳優の養女として人気があり、副大統領候補としても名前が挙がるなど女性からの支持が厚い。

また、ドゥテルテ大統領の側近としても知られるクリストファー・ローレンス・ゴー上院議員を大統領候補とし、副大統領候補にドゥテルテ大統領を擁立しようとする変則的な動きも水面下ででている、と「トリビューン」紙など一部報道では伝えられている。

他方、イメルダ・マルコス夫人の甥にあたるマーティン・ロムアルデス下院与党院内総務をドゥテルテ大統領が支持し、副大統領候補に推薦しているとの報道も「スター紙」などで流れ、マルコス一族との連携を模索する動きもでているという。

 

このように、現段階では、自薦他薦あらゆる候補者の名前が乱立気味に取り沙汰されている状態で、今後、大統領選が近づくにつれて少数の有力候補者に収斂されていくものとみられている。

編集部からのお知らせ!

関連記事