今年の「315晩会」(YouTubeの公式動画より)

大企業を「土下座させる」…中国の大人気テレビ番組、その恐ろしすぎる内容

アップルですら、謝罪に追い込まれた

企業の不正を暴くテレビ番組

中国“最恐”のテレビ番組。それが「315晩会」だ。

毎年3月15日の世界消費者権利デーに放送される特別番組で、1991年から続く長寿番組である。さまざまな企業に潜入取材し、違法行為や不道徳な行いを暴きまくるという内容だ。

 
 

たとえば、今年取りあげられた問題に「痩鉄骨」がある。とある悪徳業者が、取り壊されたビルなどから取り出された鉄筋をこっそり再利用し、「耐震性の国家基準認証を取得済み」と偽って販売しているというものだ。問題の鉄骨を検査機関が調査したところ、規格よりも細く耐久性が低いことが判明。正規の鉄骨よりもスリムな「痩鉄骨」というわけだ。

粗雑かつ大胆な犯罪だが、その影響範囲はとてつもなく大きい。というのも、問題の業者の工場は日に100トンもの「痩鉄骨」製造能力を持っている。年間3万トン以上が製造され、出荷されていたとみられるからだ。

2008年の四川大地震ではマンションがバタバタと倒れて多くの死傷者を出したが、原因となったのは「偷工减料」(手抜き工事と、規定より少ない材料しか使わない粗悪工事)とされる。その後、中国政府は監視監督を強化したとされるが、どうしてどうして、こんな悪魔のような工場が残っているではないか。買ったばかりのうちのマンションは大丈夫だろうか……。

とまあ、こんな具合に悪徳企業の不正が次々と暴かれていく。

すぐ謝罪しないと、大変な事態に…

これだけだと、たんなる報道番組のように思えるが、“最恐”である315晩会には、加えて2つの特徴がある。

第一に、放送後に企業が速攻で謝罪するところまでがセットだという点だ。315晩会は中国中央電視台(CCTV)のテレビ番組だが、最高人民法院、最高人民検察院、国家市場監督管理総局などの政府機関も共同主催者として名を連ねている。番組放送後すぐに彼らは動き出す。

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