「オフプライスストア」に注目が集まる photo/iStock

アパレル業界で話題騒然! いまどき客が殺到する「オフプライスストア」は本当に“救世主”なのか?

過剰供給にコロナ禍の売上激減も加わって売れ残り品や過剰在庫が溢れ、オフプライスストアが多店化しているが、販売効率は意外と低い。テレビのニュースでオフプライスストアの開店にお客が殺到する様子とはギャップがあるが、実は「事情」がある――。

そう解説するのは『アパレルの終焉と再生』の著者で米国のオフプライス流通にも詳しいアパレル流通ストラテジストの小島健輔氏だ。

「オフプライスストア」はアパレル業界の救世主か

米国では首位のTJX、二位のロス・ストアーズ、三位のバーリントン・ストアーズに四位のノードストロム・ラック(ノードストロム百貨店のオフプライス部門)を加えた上位4社だけで7300余店もあって702億ドル(約7兆6000億円)を売り上げ、全米デパート総売上1350億ドルを追い上げるオフプライスストアだが(いずれもコロナ前の20年1月期)、わが国ではようやく展開が始まったばかりだ。

ゲオの子会社ゲオクリアが19年4月25日に横浜の港北に開業した「ラックラック・クリアランスマーケット」1号店(427坪)が皮切りで、同年9月14日にはワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンの合弁会社アンドブリッジが埼玉の西大宮に「アンドブリッジ」1号店(300坪)を開設。規模の大小はあるものの、在庫処分業者やディスカウントストアもオフプライスストアに進出している。

アンドブリッジは5000台の駐車場を囲んで店舗が並ぶパワーセンター「ニューポートひたちなか」の一角に出店。左は「モンベル」、右はTOHOシネマ
 

「ラックラック・クリアランスマーケット」は3月26日開店のミーナ津田沼店(155坪)で期間限定店舗も含めようやく10店、「アンドブリッジ」は3月13日に開店したニューポートひたちなか店(400坪)が期間限定店舗も含めて5号店になるなど、まだまだ実験段階で出店立地や規模も定まっておらず、販売効率も期待通りとは言い難い

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