地球の反対側からやってきた津波…1960年の今日、観測史上最大の地震がチリで発生

サイエンス365days

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地球を3周した地震波

1960年の今日(5月22日)、観測史上最大の地震であるチリ地震が発生しました。

南北に細長い国土を持つ南米の国・チリは、国土のほとんどが地震や火山活動の多い環太平洋造山帯に位置します。1960年5月22日15時11分(現地時間)、チリ中部のバルディビアという都市の近海で、マグニチュード9.5という史上最大の地震が発生しました。

チリ地震はあまりに規模が大きく、地震波が地球を3周したと見積もられています。アンデス山脈では標高が2.7m低くなったほか、地震によって刺激された4つの火山が立て続けに噴火を起こしました。この地震によって1000人から6000人の犠牲者が出たと見積もられています。

チリ地震の震源は海洋の下にあったため、大規模な津波がロシア、日本、台湾、ハワイ、メキシコなど太平洋沿岸を襲いました。地球を半周して津波が襲ってくるとは誰も予測できなかったため、各国で大きな被害が発生しました。これをきっかけとして、気象庁はハワイの大西洋津波警報センターと協力し、海外での地震に対して早期警戒体制を整えました。

Photo by Keystone-France/Gamma-Keystone via Getty Images

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