トレーニングは忍耐も。それが互いの愛情になる

■抱っこでお散歩をする
先に述べた、抱っこでお散歩もとても有効だ。「歩かせないなら運動にならない」と思うかもしれないが、外の音やにおいは子犬にとっていい刺激になる。短時間でもいいので外に連れ出してあげてほしい。

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■フードの与え方を工夫する
「うちの犬は早食いで困る」という話もよく聞くが、なにもフードはお皿に入れていっぺんに与える必要はない。もともと犬は狩りという労働をして、その対価として食にありついていた。何の苦労もせずにフードを与えられるより、少し頭や体を使って報酬として得たフードの方が喜びが大きい、という研究結果もある。

手から一粒ずつあげる、コングにふやかしたフードを詰めて冷凍したものを与える、フードを中に入れられる知育トイを使う、などがおすすめだ。

■パピークラスに参加する
パピークラスになるべく早い月齢から参加するのもおすすめだ。先にも述べたように、12週齢までの社会化期で犬の一生の性質が決まる。この時期までにいろんな人や犬と合わせ、いろんな経験をさせることで、ストレスに強くなったり、人や犬にフレンドリーになったりする可能性が高い

すぐに吠えたりしない性格に育てるには、この時期多くの人や犬に接することも必要だ。photo/iStock

また、12週齢を超えたとしても、積極的にこうしたクラスに参加することは、犬にとってもオーナーにとってもプラスになるだろう。パピークラスは幼児教育と一緒で、参加すると子犬はたくさん刺激を受けて頭を使い、その日はよく疲れてよく眠る。当院でもパピークラスを行なっているが、パピークラスに参加してくれた犬は、その後も病院が好きになってくれることが多いように感じる。

他にも伝えたいことはまだまだあるが、今回は意外と見落としがちなポイントにしぼってお伝えした。

「子犬を飼う」とはなんともワクワクする響きだが、犬はその後10年以上は生きるし、飼い始めた頃は特に手がかかる。フードもはじめの頃は1日3回だったり、トイレのトレーニングをするのも忍耐と観察が重要だ。

ペットショップで衝動的に購入し、「思っていた生活と違った」と手放すようなことがないように、事前のリサーチや準備を行い、万全の状態で子犬を迎え入れていただければと願っている。

愛情をもって接すれば犬も必ず答えてくれる。しっかり準備をしていい信頼関係を気付いてほしい。photo/Getty Images