お迎えしたら、少しずつ環境に慣らしていこう

新しく犬を家にお迎えする前には、家の準備もしておこう。

子犬用のケージやキャリーの用意のほか、家の中に子犬が食べてしまったら危険なものはないか、届く範囲にいたずらされたら困るものはないか、今一度確認してほしい。

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子犬の場合、生後6ヶ月までに多い病気は、誤食と骨折だ。最近だとウレタンマスクで遊んでいるうちにちぎって食べてしまった、という話もよく聞く。子犬は消化管も細く、腸で詰まってしまったら最悪の場合開腹手術を行ない、腸を切って異物を取り出さなければならない。まだ幼い体に麻酔と手術を行うのは大きな負担になるため、異物誤食にはくれぐれも注意して欲しい。

植木鉢、クッション、小さなおもちゃなど、誤食するものはないか事前に部屋の整理も。photo/Getty Images

また、子犬を家にお迎えしたら、少しずつ環境に慣らしていこう。

ただし、慎重になりすぎてずっと家の中に閉じ込めておくと、貴重な社会化のチャンスを逃すことになってしまう。犬の社会化期は一般的に生後12週齢までと言われており、この週齢までに犬の基本的な性質や能力が決まる、と言われている。

とはいえ、2021年6月からは、改正動物愛護法が施行され、生後57日齢を過ぎた子犬しか販売できないことから、その時点で子犬は生後8週齢となっている。可能であれば、ブリーダーやペットショップで、どのような環境で子犬が育ってきたか見せてもらい、ストレスのない環境で、子育て上手な母犬を選んで繁殖しているようなブリーダーや、子犬同士でしっかりと遊ばせて社会化を行なっているペットショップを選んで購入することをおすすめしたい。

家に来た後は、少しずつ家の中で慣らして様子を見て、体調が安定していたら1週間を過ぎた頃から抱っこでお散歩に連れて行くのが良いだろう。車や自転車の音、いろんなにおいは、子犬にとっていい刺激になる。

ワクチン前は抱っこでお散歩も。外の刺激も成長にはとても大事。photo/iStock

ワクチンが終わるまでは下を歩かせずに抱っこでお散歩に行けば、感染症の危険もない。ただし抱っこでお散歩する際も、万が一のときのために首輪とリードをつけることをおすすめする。いざ散歩をしようと思ったとき、リードをつけて上手に歩ける犬は少ない。慣らすためにも、また安全のためにも、首輪とリードを習慣化しよう。

また、家の中でも、子犬とたっぷり遊んであげて欲しい。「ケージの外に出すと暴れて走り回るので、1日5分しか外に出しません」という話もたまに聞くが、子犬からしてみればずっとケージに閉じ込められていて、やっと出られたのだから最大限走り回ろう、と思うのが当たり前だ。

生後8週齢くらいの子犬は、人間だと幼稚園児くらいなので、外で遊びまわりたいし、いろんなおもちゃで遊びたいし、いろんなことに興味津々だ。これらの要求を満たしてあげられず、欲求不満になると、問題行動につながることもあるので、うまく要求を満たしてあげよう。

ケージから出して、好奇心を刺激してあげることも大事。photo/Getty Images