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新型コロナ後遺症の「知られざる実態」…今、世界中で当事者たちが“SOS”を発信している

後遺症を知る、ということ

昨年から続く新型コロナウイルス感染症の流行は、変異株の出現などによりさらなる脅威となっている。このため、人々の関心は予防接種や治療法に向いているが、その一方でコロナの「後遺症」と呼ばれる症状については、まだ十分に知られていない…

「後遺症」、100日以上続く人も

コロナ後遺症は、最近になって国内メディアでも見聞きするようになったが、実はアメリカやイギリスでは2020年の夏ごろからすでに話題となっていた。長引くコロナ(Long Covid)、急性期後コロナ症候群(Post-acute COVID-19 syndrome)、長距離輸送者(Long Haulers)、長期コロナ(Long-term COVID-19)など、様々な呼び方をされてきた。その症状は極度の倦怠感や関節・筋肉の痛み、そして睡眠障害など、人によって多様であり、なかなか病気であることを理解してもらえないという状況がある。

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米国疾病対策センター(CDC)が2020年7月に発表した研究報告によると、新型コロナの検査で陽性と判定され、後遺症があったと回答した人の約3分の1(35%)は、その後の検査で陰性となった後、2、3週間が経過しても元の生活を送るまでには回復していなかったという。中には既往歴のない18歳から34歳という若年成人も含まれていた。

高齢者や複数の慢性疾患のある人が、コロナが重症化する危険性があることは、メディアなどを通して広く認識されていたが、この研究によって軽度で入院するほどではなかった人であっても、コロナからなかなか回復できない実態が明らかになった。そして基礎疾患のない若年成人でも回復が長引き、仕事などの活動が長期間にわたってできない可能性があることも示唆された。

また、別の報告は約320万人が頭痛や集中力の低下、それに極度の疲労感などの後遺症に苦しみ、100日以上症状が続く人も増加していると指摘している。

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