「これは神様がくれた時間だ」

「2016年に活躍できたでしょう。翌年活躍できないと『2年目のジンクス』と言われたりするんです。そういうことを絶対言われたくなくて、焦っていたんですね。結果出さないと、と思う反面、全然うまくいかなくて……周りが打てていないのに笑ってるところを見ると『なんで笑ってんの?』ってイライラしてしまう。とにかくおかしかったんですよ。だから入院したときに『これは神様がくれた時間だ』と僕は思ったんです。『怪我をして長い時間を与えるから、考え直せ』と」

2017年3月の日本代表練習。十分活躍していたが、実は前年のプレッシャーを抱えていたのだ…Photo by Getty Images
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神様がくれた時間。それは鈴木選手にとって新たに野球を続ける目的を教えてくれた。

「一番は初心に戻れた。いろんな知識が増えてきてそれが邪魔をしていたというか、もう一回純粋に野球を楽しもうと思いました。入院中出会った子ども達が球場に応援に来られるようになったときに活躍できる選手になりたいと思えました。それは、怪我があったからこそ新たに思えたことです。
くよくよしている暇はないし起こった事は変わらない。その時間をどうプラスに捉えて、どう有効活用していくかは自分次第だと思うようになりました」

WBCのミーティング中、談笑する筒香嘉智選手と鈴木誠也選手 Photo by Getty Images