食が体つくりに直接つながる

そぼろが「勝負飯」だった鈴木選手。今や身長181cm体重98kgという恵まれた体格だが、一体どのような食事管理をしていたのだろうか。
「昔から、ストレスなく食べたいと思ったものをすぐ食べる!今でもマックも食べるし、ヌードル系も好き。食べたいと思ったときに食べたい。ただ、その分自己管理をやればいいと思ってます。体重が増えすぎたときは食事を工夫して取るようにするのですが、 大丈夫なときはバンバン食べますね(笑)。そういうのも心の充電になるんです。食べることは僕にとってストレス発散になるので、試合終わりに美味しい好きな食事を摂ることが 次の日の活力になります。今の子は知識も多いし、苦にならないならそれがベストかもしれないけど、食べたいのに我慢してっていうのなら、『食べればいいじゃん』と思います」

とはいえ、何も考えてこなかったわけではない。実は体重を増やすことには苦労してきた。今では野球選手としては大きい98キロある鈴木選手だが、実は入団直後は83キロしかなかったのだ。
当時の写真を見ても全く体格や顔の輪郭が全く違う。これだけ体重を増やすことはかなりの努力が必要だったはずだ。この大きな改革にはなにかきっかけがあったのだろうか。

2014年11月、U21日本代表の練習にて。顔がこけていて別人のようだ Photo by Getty Images
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「元々身体の線が細く、食べても太らない体質でした。カープは昔は練習量がとても多く、食べても太れる状況じゃありませんでした。入団したとき、83キロあった体重が夏までに74キロくらいまで落ちました。幸い、筋肉がつきやすい体質なので、ウエイトをすれば筋肉量で体重が増えるんですけど、筋肉量が落ちると体重が減ってしまう。そんなことがずっと続いていました。2016年、食事やトレーニングを見直してしっかりやるようになってから少しずつ体重が増えていきました。その翌年からちょうど活躍できるようになったんです。

食事で言えば忘れられないことがありますね。2017年、侍ジャパンに選ばれたとき大谷翔平選手と同じチームになったんです。そのときに彼の食事管理だったり、トレーニングを見たときに衝撃を受けて『うわぁ。上には上がいる。かなわねえ』と思いました。練習の内容の濃さだったりサプリメントをとったり、時間を徹底してたり、朝から食べたご飯を全部覚えていて『昼はこれを食べたから夜はいらない』とか言うんです。同じ人間か?と思いましたし、僕はそこまでできないですけど、やっぱり野球の技術だけじゃなく、色々な知識もあって『この人は上の上のはるか上をいってるな』とこの人にはかなわないとまで感じました。でも自分も2019年から(株)明治と契約して栄養士さんについてもらい、食事管理はだいぶ変わりましたね」 

2017年の侍ジャパンで、大谷翔平選手と同じチームに。大谷選手は2012年のドラフト同期でもある Photo by Getty Images