『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』より

ついに大公開…!“国民的ヒット作”を次々生み出す「少年ジャンプ」逆説の企画術

新人マンガ家に対して「流行りなんか気にしなくていい。自分が描きたいこと、好きなものを掘り下げて作品をつくろう」と訴えるマンガの教則本がある。週刊少年ジャンプ編集部・編の『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』(集英社)だ。

日本でもっとも売れているマンガ雑誌であり、アンケートの結果によって連載打ち切りを決めることで知られる「少年ジャンプ」が新人に伝えるメッセージが「ターゲット読者や流行りに合わせて売れるものを作ろう」ではなく「好きを貫け」とは、一体どういうことなのだろうか?

「週刊少年ジャンプ」副編集長の齊藤優氏と、「少年ジャンプ+」副編集長の籾山悠太氏に「ジャンプ」が求める作品像や今後の新人育成について訊いた。

(前編「『鬼滅の刃』『呪術廻戦』…「ジャンプ」だけが「圧倒的一人勝ち」しているワケ」はこちら)

 

「流行は気にするな」と作家に言う理由

――「ジャンプ」がどんな作品を求めているのかについてうかがいます。『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』の中で齊藤さんが「流行ってるからこれやろう、みたいな企画の立て方はしたことがないし、編集部でもそういう話が出たことはない」「『これがやりたい!』を突き詰めて作品づくりをしている作家のほうが大ヒットを飛ばしている印象がある」といったような発言をしていて驚きました。籾山さんも同じですか?

籾山 企画に際して流行を重要視はしないですけど、流行っているかどうかで読者がどう受けとめるかは変わるので、ほんの少しだけ読者の捉え方は気にします。だから流行りを知ってはおく。だけど、流行っているから良いとか悪いとかはないですね。

齊藤 もちろん、本当にその作家が好きでやりたいなら流行り物をやって欲しいですよ。

編集部からのお知らせ!

関連記事