『鬼滅の刃』『呪術廻戦』…「ジャンプ」だけが“圧倒的一人勝ち”している「納得の理由」

飯田 一史 プロフィール

売上が下がっても新人の新連載を表紙に

――描き手側も「『ジャンプ』は新人を遇してくれる」と思うからこそ集まってくるという印象はありますか。

籾山 新人の新連載作品を必ず表紙に持ってくるのは今では「ジャンプ」くらいになっていると思います。正直に言えば、新人の新連載を表紙にした号の売上はだいたい下がります。それでもやる。これはもう信念、ポリシーなんですね。そういうところも新人作家には見られていると思います。

それから、連載作家の評価軸は「コミックスの売上は関係なく、本誌のアンケートで訊いている『今週おもしろかった作品3つ』の順位で評価される」と決まっています。「毎話毎話人気である」ことが連載続行の可否に関する一番の指標になっているマンガ編集部は今では「ジャンプ」だけじゃないでしょうか。そしてこれも「ジャンプ」から新人が世に出やすい理由になっています。「ジャンプ+」も同様で、閲覧数が多ければ新人の作品でも一番目立つ場所にサムネイルを置きますし、それはキャリアに関係がありません。

 

――コミックスの売上で比べたら、すでに固定ファンが付いている先輩作家のほうが絶対に強いですもんね。

籾山 極端な話、もしコミックスがまったく売れなくても、アンケートでずっと3位以内に入っていたら「ジャンプ」では連載が続くはずです。

齊藤 「ジャンプ」はアンケートがいまだに数がきちんと集まるし、本誌での人気とコミックスの売上とでそこまで大きな乖離がない。そして新人のヒット作が出ることが、次世代の新人に対して一番のアピールになるんです。

(後編「ついに大公開…!“国民的ヒット作”を次々生み出す「少年ジャンプ」逆説の企画術」はこちら)

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