『鬼滅の刃』『呪術廻戦』…「ジャンプ」だけが“圧倒的一人勝ち”している「納得の理由」

飯田 一史 プロフィール

――ジャンプといえばアンケート主義、読者の声を大事にすることで知られていますが、とはいえ作品掲載を決める会議は社内編集者がするわけですよね? 「作品が載って世に出るまで」のあいだで、編集者の評価軸と読者の好みにズレが起きないような工夫はありますか。

齊藤 「編集長が気に入らなかったら載らない」みたいな構造には「ジャンプ」はなっていないんです。会議でたとえ担当以外全員の反応がそれほどでなかったとしても「とりあえず載せてみよう。最終的には読者がジャッジしてくれるから」というのが基本的なスタンスです。「迷ったら載せる」。そうやって試すことが作家と編集の成功につながり、出てきたアンケートを見ることが成長につながるという考えです。

――そうやって読み切りで人気になった作品・作家を、連載に引き上げていく?

籾山 実際には連載に至るまでには色々なパターンがあってそこまで単純ではないんですが、大ざっぱに言えばそういうやり方です。

 

――アンケートはどの時点から活用するんですか?

齊藤 新人の作品が最初に増刊に掲載された段階から読者の反応がわかりますので、そこから先は積極的に活用していきます。編集者と作家さんとの打ち合わせでは「順位が良かった/悪かったのはなぜか」という原因を探り、次の作品づくりに活かしていく。「ジャンプ」が良いのは、自分の担当作品の順位だけでなく、全体の順位を見られることですね。

籾山 連載作品についても毎週「ジャンプ」に載った約20本の順位を眺めながら「こういうことをすると下がるのか」といった数字の読み方、分析のしかたを蓄積していきます。「ジャンプ+」でも、基本的に「ジャンプ」の考え方に倣っています。読切から連載まで、読者の反応を各種数字から分析して打ち合わせに反映していきます。

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