『鬼滅の刃』『呪術廻戦』…「ジャンプ」だけが“圧倒的一人勝ち”している「納得の理由」

飯田 一史 プロフィール

「立ち上げ」の大ヒットで編集者は評価される

――ここからは少し切り口を変えて、編集部・編集者のほうから「なぜ新人に力を入れるのか?」について迫ってみたいと思います。「ジャンプ」に配属された編集者がまず叩き込まれる考え方は?

籾山 かつては「新連載のヒット作を数年以内に立ち上げないと異動になる」ということが最初に言われました。今はそこまでストレートには言われないかもしれませんが、そういった雰囲気が編集部にはあり、フェアで激しい競争が編集部の中で行われます。ヒット作を引き継いで担当しても、それは編集者の評価の対象にはならないことが多いです。

〔PHOTO〕iStock
 

――編集者に対する“評価指標”がまず示されると。

齊藤 当然ながら、若手編集者ほどすでに担当している作家が少ないこともあって、「立ち上げ」のために新人作家の持ち込みを積極的に受け、そして持ち込みで面白いと思ったマンガを漫画賞に出します。その漫画賞を選考する編集会議の場で、その都度作品を読んだ先輩編集者から「この作家はこういうところがいい」といったフィードバックを受ける。新人賞選考、増刊号への作品掲載会議、ジャンプ本誌の読み切り掲載会議、連載作品会議はすべて同じシステムで運営していますが、その場で若手は先輩たちからマンガの見方を学んでいきます。

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