日本のバタリーケージ飼いの例 〔PHOTO〕NPO法人アニマルライツセンター

多くの日本人がまだまだ知らない…格安卵のウラにある「深刻すぎる実態」

卵は物価の優等生と言われる。10個入りのパックで200円前後、セールのときは88円などという価格も見かける。鶏肉も安い。100グラム100円程度で手に入り、やはりセールのときなどは50円ほどの場合もある。

日本は豊かな消費社会だ。鶏だけでなく、牛や豚も食べたいときに食べたいだけ食べられる。2000円ほどで食べ放題のバイキングも当たり前だ。

しかし、ひと昔前までは卵や肉は貴重品だった。戦前は卵一個の値段が蕎麦一杯程度だったと言われる。現在の価格でいえば、一個300円以上ということだろう。病人のお見舞いに生卵をいくつか包んで持参したくらいだ。今でいえば、メロンを持っていく感覚だろうか。

〔PHOTO〕iStock
 

命の値段がなぜこんなに安いのだろうか。一言でいえば、効率が追求され、生産性が上がったからだ。

卵や肉だけではない。100円ショップには商品があふれている。生産性が追求されて作るコストが下がった商品だ。それは消費者にとってはメリットだ。しかし、その生産過程で、環境や労働者の人権等に悪影響を与えていることもある。

「エシカル消費」という言葉が最近目につくが、そうした影響を考えて消費することを求める考え方だ。そして、卵や食肉の場合は、家畜が生産性の追求でどのような状況に置かれているかを考えるアニマルウェルフェア(動物福祉)が重要になってきている。

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