© Mátyás Borsos, Ministry of Foreign Affairs and Trade, Hungary

日本が今すぐ学ぶべきハンガリーの「世界一進んだ少子化対策」

シーヤールトー外相独占インタビュー

3月の日本は、コロナワクチン接種と緊急事態宣言解除、それに東日本大震災10周年の話題に明け暮れた感があるが、そんな中、ハンガリーから一人の重要人物が来日した。シーヤールトー・ペーテル外務・貿易大臣(Péter SZIJJÁRTÓ, Minister of Foreign Affairs and Trade of Hungary)である。

ハンガリーと言えば、EU加盟27ヵ国の中で、「中国に最も近い国」とも囁かれている。そのような国の外務・貿易大臣が、このコロナ禍の最中、なぜわざわざ来日したのか。EUで独特の地位を占めるこの中東欧の国は、何を目指しているのか。短い東京滞在の合い間に、Zoomで独占インタビューを行った。

© Mátyás Borsos, Ministry of Foreign Affairs and Trade, Hungary

ハンガリーの「東方開放政策」

近藤: こんにちは。シーヤールトー大臣は、お若いんですね。1978年10月生まれで、42歳。私も同じ10月生まれですが、大臣の方が、一回り以上も若い。

シーヤールトー外務・貿易大臣(以下、外相): そうですね。ハンガリーで私の世代は、時代に恵まれているのかもしれません。

周知のように、1989年にベルリンの壁が崩壊して、旧ソ連の衛星国だった東欧の社会主義国が、次々に民主国家へと生まれ変わっていきました。ハンガリーにも自由な気運が生まれました。

そんな中で、私は20歳の時に、フィデス(Fidesz:オルバーン・ヴィクトル首相が党首を務める政権与党のハンガリー市民同盟)に入党しました。2002年には、国会議員になりました。当時、最年少です。2005年から2009年までは、フィデスの青年組織であるフィデリタスのトップを務めました。外務・貿易大臣は、2014年9月から現在まで務めています。

近藤: 本当に若い頃から、国の中枢を担ってきたんですね。そして35歳の若さで、外務・貿易大臣に抜擢されてからは、まさにオルバーン首相の片腕として、EUはもとより、世界中を飛び回っているわけですね。

シーヤールトー外相: 私が強調したいのは、2010年にオルバーン政権が発足して以降、「イースタン・オープニング」(東方開放政策)を推し進めているということです。つまり、これまで主に西方(西ヨーロッパやその先にあるアメリカ)を見ていたハンガリーが、これからは日本や中国、韓国といった東方も向いていこうということです。わが国はEUの一員であると同時に、ユーラシア大陸の一員でもあるわけですから。

近藤: それで、今回の来日となったわけですね。コロナ蔓延で緊急事態宣言が敷かれている東京を、あえて訪れる外務大臣など、ほとんどいません。

 

シーヤールトー外相: G7(先進国)の国から来てほしいと言われれば、ハンガリーの外務・貿易大臣としては、当然行きますよ。

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