東京藝大で追求中…!「恋する気持ちを持つ」ロボットの凄い可能性

「恋」は解体できるのか?
AI時代の到来を受けて、世界中で次世代のロボットの研究開発が進んでいます。ロボットというと「感情のない機械」の代名詞のようにとらえられてきましたが、いまや「感情」を持つロボットの研究まで視野に入り、見た目も美しく、恋する気持ちも持つようなロボット研究が話題を集めています。

研究の最先端に立つのは、工学系の大学や研究機関でもなく、なんと東京藝術大学だそう。いわば「アートとしてのロボット」の開発を進めている東京藝術大学 特任講師の力石武信さんに、「恋するロボット」の可能性についてサイエンスライターの富山佳奈利さん(https://blog.toyama-kanari.com/)がうかがいました。

振る舞いから考える「恋をしていること」と
「恋をしているように見えること」

現在、僕は真剣に「恋をするロボット」の可能性を試しています。こんなことを考えている人間がいることを不気味に思われたとしたら、失礼しました。咄嗟にそう思うのは、人として自然な反応でしょう。なぜなら、ロボットには心どころか、自分の意思すら無いというのが常識だからです。

 

最近では、随分高性能なAI(人工知能)もできています。が、まだそこに「心」が搭載されたというニュースは入ってきません。なぜだと思いますか? 

それは、心を表す数式が解明されていないからです。世の中の様々なものをプログラムとして人工知能やロボットに取り込む時、必ず計算できる形に変形するという作業が必要になります。これをモデル化と言いますが、ヒトの心については、まだまだ先は長そうです。とはいえ、全くできないのかというとそうでもないのです。

たとえば、ロボットに内面(内心)を作るのではなく、ロボットが人間の心に変化を起こさせるというアート表現としてのアプローチです。

あなたは、作り笑顔をしたことはありますか? きっと誰もが経験したことがあると思います。わざわざ笑顔を作ったのは、なぜですか? 

それは目の前の人物にあなたが抱える辛さや寂しさなどの感情を察知されないための演技ではありませんか。本当は悲しくても、楽しいよとか嬉しいよというフリをして、相手を喜ばせたり、安心させたりしようとしたからですよね。他人は意外とアッサリ騙されてくれた、なんていうことも少なくなかったでしょう。

キーワードは「振る舞い」です。「恋をしているように見える」ことと、「恋をしている」ことの違いから、考え始めたのです。

編集部からのお知らせ!

関連記事