公式サイトより©見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ

『PUI PUI モルカー』が「合計放送時間わずか32分」で覇権を握ったワケ

最終回を迎え、改めて振り返ってみる

異例のヒットを記録した「3つの理由」

異例とも言えるヒットを記録した『PUI PUI モルカー』の最終回が、3月23日に放送される。

幼児・児童向けの朝アニメ、しかも2分40秒という短尺で、人形を動かして制作するストップモーションアニメーションが、”覇権”と言われるほどヒットするとは、放送前は誰も予想していなかったのではないだろうか。

公式サイトより(c)見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ
 


人気の秘密はなんといってもモルモットをモチーフにしたモルカーの魅力だろう。子供たちにも伝わりやすい、モルモットと車のかわいらしさとカッコ良さを両立させた、着眼点の勝利だ。

また人形を用いたストップモーションアニメーションも、その魅力に拍車をかけている。人形の毛並みの1つ1つが、モルカーの実在感を高めているのだ。同じコンセプト、キャラクターであっても、絵で描いた多くのアニメと同じ手法であれば、ここまでヒットしなかったのではないだろうか。

架空の世界を舞台とした物語も人間社会への皮肉が効いている。台湾や香港など日本国外でも人気が出始めており、日本語がほぼ使われることがなく、動きやシュチュエーションで物語を進行する、わかりやすいアニメーション技術が、世代や国を超えて愛されているのだろう。

では『PUI PUI モルカー』のヒットが象徴することは何か。筆者は『ストップモーションアニメーションの再評価』『短尺アニメの流行の気配』『コンペディション向けの短編アニメーションとエンタメアニメの垣根を超える』の3点にあると考えている。

まず、1つめにストップモーションアニメーションの再評価の流れについて考えていきたい。アニメ、と聞くと多くの方が思い浮かべるのは絵が動く作品や、あるいはCGアニメーションではないだろうか。

ストップモーションアニメーションは『ピングー』や、学生時代に見里の指導を担当した伊藤有壱の『ニャッキ!』などもあるが、日本では大きな話題になることが少なかった。

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/