日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた

「真夜中のドア〜stay with me」が大ヒット
柴 那典 プロフィール

彼女は人生の転機となった2020年と、そして「真夜中のドア〜stay with me」を歌ったきっかけをこう振り返る。

――インドネシアの“歌い手”コミュニティに出会ったことがYouTubeでの活動に影響していると伺いました。そこはどんな人たちが集まっている、どんな場所ですか?

Rainych:このコミュニティにはいろんな職業の人たちが参加しています。でも、日本の歌を歌いたい、カバーしたいという情熱はみんな同じで、紹介してもらってよかったと思います。カヴァーで盛り上がり、自分たちのコラボ曲までリリースすることができました。

(halyosyによるVOCALOID曲「Steppër」のカバー)

 

自分と同じ趣味を持った人たちと一緒にいるのは、本当に刺激的です。お互いの情熱を表現できたことで、より良いカバーを目指して頑張ろうという気持ちになりました。

――昨年にはDoja Cat「Say So」の日本語カバーが大きな反響を呼び、メジャーレーベルから楽曲もリリースされました。人生の大きな転機となった1年をどう振り返っていますか? 

Rainych:私が最初にやりたかったのは、歌うことへの情熱を世界に向けて発信することでした。最初は小規模だったので、2019年の初めにYouTubeで最初にチャンネル登録者が1万人を突破した時のことを今でも覚えています。それがとても嬉しかったんです。2020年は本当にたくさんの奇跡をもたらしてくれましたし、目標に向かってマイルストーンを達成させてくれた人たちに感謝しています。

――松原みき「真夜中のドア〜stay with me」を知ったきっかけについて教えてください。アニメ主題歌やJ-POPの最新曲をカバーすることが多かったと思いますが、かつてのシティポップの名曲を聴いて、どんな印象を抱きましたか?

Rainych:私は様々な言語やジャンルの曲が大好きで、自分に響く曲であれば、YouTubeをはじめとする様々なプラットフォームにアップロードされた曲を言語やジャンルに関係なく聴いています。竹内まりやさんの「Plastic Love」からシティポップの名曲を探求しはじめて、そういう曲をもっとカバーしたいという気持ちになり、それが松原みきさんの「真夜中のドア〜stay with me」につながったんです。

――カバーするにあたっては、どんなことを心がけましたか?

Rainych:基本的にはどんな音楽を聴いてもそうなのですが、原曲のメロディーやグルーヴを感じながら、曲全体が持つエネルギーを表現できるように頑張りました。

このRainychの投稿がひとつのきっかけになり、「真夜中のドア〜stay with me」は東南アジアから英語圏のTikTokユーザーに飛び火する。そこで広がった反響がバイラルチャートの順位を押し上げた。

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