2021.03.20
# ゲーム

「あつ森」発売から1年…いまだに売れ続ける「怪物」ゲームのスゴすぎる販売戦略

将来への「種まき」も
河村 鳴紘 プロフィール

なぜ継続的に売れ続けるのか

ゲームソフトは基本的に発売直後に爆発的に売れるビジネスで、1ヵ月が経つと、他の新作ゲームにかき消されて一気に売れなくなります。つまりその1ヵ月間にどれだけ売れるかが勝負。だから発売前から予約に力を入れ、リリース直後から売れるように仕掛けます。

もちろん『リングフィット アドベンチャー』のような例外もあります。今はネットを活用して追加データのダウンロード配信を実施、中古市場にソフトが流れないよう工夫していますから、人気ソフトの商品寿命は延びる傾向にあります。

それでも瞬発型の商品というのは変わっていませんし、だからこそ「あつ森」が1年間これだけ継続的に売れるのは「驚異」の一言です。

その「あつ森」ですが、1年も経って、さすがに「飽きた」という声も聞こえてきます。一時期にツイッターのタイムラインを埋め尽くした、あの頃の熱狂感ではないのは確かです。

しかし裏を返せば、それはいまだにプレイしている人が多いことを意味します。実際いまだに新規で購入する人もいて、並の新作ソフトと同じだけ売れています。

 

だからこそ任天堂も定期的なバージョンアップをして、ユーザーをつなぎとめる工夫をしています。今年の3月には『スーパーマリオブラザーズ』をモチーフにした家具や服が登場。マリオという“切り札”を出してファンを大いに喜ばせたわけです。

「あつ森」をやめた人の1割でも「マリオがでるならやってみようかな」と思えば、母数が大きいだけに相当の人が復帰するでしょう。ネット接続をすれば、「出戻り」のデータが蓄積されるわけで、今後の開発にも生かされます。任天堂の狙い通りではないでしょうか。

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