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裁判官の生涯年収と天下り先、一般国民が知らないその「驚くべき実態」

1000万円代の後半までは一律に昇給
最近の裁判所内には問題が山積している――元裁判官の瀬木比呂志氏は、こう警鐘を鳴らす。とりわけ、組織に過剰に順応して上司の顔色ばかり窺う「官僚」的な裁判官が増えていることが、大きな問題ではないだろうか。これまでも裁判所の内情を「告発」してきた瀬木氏の新刊『檻の中の裁判官』から、知られざる裁判官の収入や社会的地位について、一部編集のうえで紹介する。

世間並み以上の収入が保証される

それでは、裁判官の収入はというと、これは、かなり高いといってよい。

時代によって多少の変動はあるが、現在の貨幣価値でいえば、おおむね、年収500万円台ぐらいから始まり、10年経って判事になるころには1000万円余り、その後も順調に昇進すれば、大地裁の裁判長になるころ(24、5年目ぐらいからの数年間)には2000万円余り、大高裁の裁判長(地家裁所長のあとでなる)で2000万円台の半ば近く、最高裁判事で約3000万円といったところだろう。また、1000万円代の後半までは一律に昇級があり、この間はほとんど差はつかない。

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かつては、同じ人間が弁護士になった場合に比べると生涯収入は2、3割ないしそれ以上低いという印象だったが、近年の司法制度改革に伴う弁護士数の増加でその収入が相対的に落ち込んだ現在では、必ずしもそうはいえないかもしれない。

定年の65歳まで勤めた場合の退職金の金額も、かなり減りつつあるとはいえ、なお、ビジネスパースン一般に比較すれば相当に高い。年金も、昔に比べればはるかに低くなってしまったが、それでも世間並みないしそれ以上の金額にはなる。

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