希望が見えてきた photo/gettyimages
# 新型コロナウイルス

JR東海が「V字回復」、コロナショックでも「黒字決算」にできた“意外なワケ

赤字ラッシュの中に「希望」が見えた

旅行業界の「悲惨な決算」

首都圏の緊急事態宣言がようやく解除されます。新型コロナ禍が始まって1年1カ月、これまでにずいぶんと長い我慢を強いられてきたわけですが、そろそろ気持ちを切り替えてアフターコロナの事業計画を発動すべきタイミングです。

昨年と違いワクチンの接種が進むことで2021年の後半は経済の前提はがらりと変わることになります。では需要はいつ、どれくらいのペースで戻ってくると考えるのがいいのでしょうか。今回の記事では新型コロナで大打撃を受けている旅行関連業界を例にとって、マクロ統計と業績データからコロナからの回復ペースを予測してみたいと思います。

航空業界も大打撃 photo/gettyimages
 

まず、経済が戻るペースを考えるにあたって参考にすべきは昨年の4半期ごとのGDPデータです。2020年は通年でGDPがマイナス4.8%という大きな減少となりましたが、このうちコロナの影響の大きかったほぼ緊急事態宣言下の四半期にあたる2020年4~6月期ではマイナス10.3%でした。

日本経済全体での数字がこうだったわけですが、旅行関連業界の打撃はそれをはるかに上回るものでした。個別企業の業績データを見ると、鉄道会社の代表例としてJR東海の売上高がマイナス73%減、航空会社の全日空(ANA)がマイナス76%減、旅行会社のKNT-CTホールディングスがマイナス97%減とコロナの影響は旅行業界で甚大だったことがわかります。

緊急事態宣言で人の移動が限定された時期にこうなるのは仕方ないのですが、宣言が解除されたらどうなるかというと、昨年の場合はたいしてよくはなりませんでした。経済全体を示すGDPでも解除後の最初の四半期である2020年7~9月はマイナス5.7%です。外出をおそるおそる始めたら第二波がやってきたのがこの時期なので、国民感情的には旅行どころではなかったでしょう。

編集部からのお知らせ!

関連記事